リノベーション物件のデメリット

物件の耐震基準の古さによる安全性

築年数が経過した物件を新しい物に作り変えるリノベーション賃貸の需要が増加傾向にあります。リノベーション賃貸は費用の安さを始めとした様々なメリットがある反面、気を付けなくてはいけない点もいくつかあって、その一つが耐震基準です。物件によって若干の違いはありますが、リノベーション賃貸の多くが数十年以上経過しているため、建物の安全を守る耐震基準が古い基準になっているケースも少なくありません。日本では1981年に耐震基準が見直され、新規で建てる物件は新たに施行された基準を採用することが法律で定められています。そのため、物件を選ぶ時は建物が竣工された年月日を調べると共に、耐震基準について確認することを忘れてはいけません。

間取りの変更による防音性と電気の容量

利用を検討している物件がリノベーションによって間取りが変更された場合、注意をしなくてはいけないのが防音性です。建物の防音性は最初に設計した間取りを基準に考えられています。部屋を広くするために天井や壁などの厚みを減らしてしまったことで、上下左右の部屋に生活音が漏れてしまうという失敗例も少なくありません。契約前の下見の段階でこの点を確認しておくことが大切です。そのほかのチェックポイントとして電気の容量があります。年月が経過している物件は、古い基準で設計されていることで、各家庭の電気の契約容量が少なく設定されているケースも珍しくありません。集合住宅では後から個別に容量を増やせないため、電力不足で不便な生活を強いられないように、A数もチェックすることが重要になります。

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